5冊目『人生ドラクエ化マニュアル』
『人生ドラクエ化マニュアル』
JUNZO
元エニックスの社員だったJUNZOさんが、ゲームには三大要素(目的・敵・ルール)があることに気づいた。そしてそれを人生に当てはめたら人生がゲーム化出来た。というお話。
※人生での
目的…達成したいこと
敵…目的を邪魔する人・こと
ルール…一部例を出すと、死・コマンドが無限(ドラクエでは「道具」「話す」など制限あり)・出身国や容姿を選べない など
ゲームに馴染みがあった人、特にドラゴンクエストが好きでよくやっていた人の方がしっかりくると感じた。むしろドラゴンクエストをやっていた人向けな気もする。しかしドラクエの知識がいるのは主に説明の部分であり、ノウハウは知れるから誰が読んでも勉強になると思う。
そして個人的にエニックスの社員だったことで、納得感が増している気がする。
〜特に学べた点〜
★ゲームは闘いが楽しいものだが、闘いは人生で苦しいものとされる。しかし人生の闘い全てが楽しいものになれば、人生全体が楽しくなる。これが人生をゲーム化するということ。39
→人生はゲームと捉えるだけで、気持ちが楽になりそうだ。
★人生のゲームの目的に「自分自身がワクワクする、ロマンを感じる、実現したくてたまらない夢」を設定すれば人生はゲーム化する。55
→理想。実際はどんなことでも目的を設定すればゲームになる。難易度は違うが。
★ゲーム目的から自問自答を繰り返し、最初の一歩目を具体化できればゲーム目的に近づいていく。63
→目的を達成するためにどうすればいい?を繰り返していく。いわば逆算して出来ることから踏み出す。
★現実世界で目的達成を邪魔する敵(敵はいないとゲームはつまらない)に出会ったらドラクエのモンスターに置き換えて闘いを楽しむ。82
→出来るようになりたい。こいつはスライムだ!的な。
★ゴールまでの道筋を小分けして、ラスボス中ボス小ボス雑魚キャラとする。104
→どんどん自分も敵も強くなっていく。まさにドラクエ。
★目的達成を邪魔する人・ものを敵と捉えて、その闘いを楽しむ。敵との闘いはラスボス、中ボスといったように段階を踏む。121
→障害にあたる度にクリアしていく。
★人生のゲームにおけるルールは、目的を自由に設定できる。目的を気軽に変更できる。というものがある。126
★敵に負けても経験値が増えるからどんどん闘う。試す。135
→チャレンジしまくって成長しまくる。
★やりたいことをやるためにこそ人生がある。139
★人生のゲームでは、ゲームの「呪文」「逃げる」などの決まったコマンドとは違って、いくらでもコマンドを使うことができる。つまり人間には「コマンドを作る」という最強のコマンドがあるのだ。だから選択肢を増やしてどんどん挑戦することができる。147
★自分の好みの見分け方…出会った時にワクワクするか。
得意不得意の見分け方…やってみる。
人生における闘いの原則…得意の分野で闘う。154
★ゲームオーバー(死)は今日という日を思いっきり楽しむために設定されている。169
→少し脱線するが、人は何故死ぬのかが分かった気がした。私は、人は死がなければ挑戦も成長もしなくなる。いわゆる「締め切り効果」がなくなるのだ。しかし人は終わりがあることで、一度きりの人生を悔いなく生きようと思える。そのために死があると考えた。
★人生のゲームもマイルール(信念) を作るといっそう楽しくなる。例えば、ピカソは刺激のないこととみんながやることはやらないというマイルールを設定していた。177
〜まとめ〜
★人生にゲームの三大要素、目的・敵・ルールを投入すればゲーム化できる。敵とルールは目的を決めれば自動的に決まるから、まずは目的を決める。206
★ワクワクする目的を設定し、世のルールとマイルールを活かしながら、目的・夢の実現を邪魔する敵との闘いと、今この瞬間を思いっきり楽しめば人生はゲーム化する。209
〜感想〜
人生をゲームのように捉えるというのは、少し無責任なように感じていた。しかしそれは人生を精一杯生きる助けになる能力だと分かった。目的を決めて人生のゲームをスタートさせる。それだけで毎日を楽しいものにできる。そして肝心なのは目的達成ではなく目的達成を「目指すこと」。毎日を楽しんでゴールを目指せば、いつゲームオーバーになっても後悔はない。人生というものを堅く捉えすぎずに、ゲームといった遊び心あるものと捉える発想はおもしろいと感じた。