6冊目『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

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『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

ふろむだ



タイトル通りの内容。人間社会は錯覚の中に成り立っていることを、具体的な研究例と共に教えてくれる。キーワードはハロー効果。



〜特に学べた点〜


★採用面接では、資格よりも身だしなみが大きな影響を与えていた。しかし面接官は外観の影響はないと思っていた。面接官は外見で採用したと思っていなかったが、無意識に外見で採用したのだ。3


→自分は就活生なのだが、面接ではいかに身だしなみを整えて姿勢を良くして「出来そう」と思われるかを意識したい。



★錯覚させる人は、実力がある人よりも仕事を任されて良い教育を受けるため、成長して実力がある人を抜くようになる。成長機会が増え続けることで、実力タイプと錯覚力タイプの差はどんどん広がる。23


→実力は目に見えない。実力があると思われる▷仕事の機会を得る▷成長して実力がつく▷さらに実力があると思われる…のループを作る。



★成功が次の成功をどんどん生む。70


★社会人の成功・失敗の要因…運3/1錯覚資産3/1実力3/1。72



★数字は瞬時にハロー効果(1つのプラス要因が他もプラスに思わせる。その逆もある。)を生じさせる。だから具体的な数値が出せそうな案件を積極的に引き受けてハロー効果を作る。93



★人脈は知り合いを増やすだけではなく、知り合いにハロー効果を見せることも必要。97



★成功者の成功法の研究は多少やった方がいいが、やりすぎると成功確率が下がる。成功者は自分の成功法が正しいフリをした方が得だからだ。人生は運ゲーだからサイコロを振る回数、つまり挑戦の回数を増やした方がいい(らしい)。101


→本を出版する成功者は、お金儲けかノウハウを世の中に伝えるためだと思っていた。しかし、「本を出版している」という事実がもたらすハロー効果のために出版している可能性もあることを知った。



★自分がどういうポジションなら力を発揮できるかの具体的なイメージを相手にインプットする。220


→これは面接で使えると思う。面接担当者に自分が御社で活躍しているシーンをイメージさせることを意識する。



★最近連絡をとってない友人とご飯に行ったり勉強会に参加するなどして、誰かに自分を思い出してもらう機会を増やす。222


→戦略的に友好関係を作るようだが、人生において必要なことだと思う。



★退社後や休日に1人でスキルアップするより、良いポジション、上司、同僚、業務課題に恵まれた方が効率よくスキルアップできる。つまりスキルアップしやすい環境を手に入れることが重要。224



★成功の主要の要因は運であり、サイコロを振る回数を増やさないことには成功確率はなかなか上がらない。230


→とにかく行動しろ!ということ。



★高学歴の人は成功確率が高い。それは彼らが単に優秀なのではなく高学歴というハロー効果があるから。231



★ブランド企業で働いていた肩書きは強力な錯覚資産になる。人は無意識のうちに肩書きで判断している。236



★人は無意識で自分にない能力を下げてしまう。例えば

自分:Xという能力がない

現実:Xという能力には価値がある

自分:Xという能力がない

現実:Xという能力には価値がない

と思い込んでしまう。


理想は

自分:Xという能力がない

⇩習得

自分:Xという能力がある


自分がXという能力を習得できない場合は、他人の力を借りればよい。

自分:Xという能力がない

自分:他人のXという能力を利用できる


くれぐれも美しい、強い、健康、豊か、賢いなどの現実世界のプラスの価値を自分の脳内で否定しないこと。256


→自分にないものを妬んで、ないことを無意識に正当化してしまうのが脳。ないことを正当化するのではなく、得ようとすることを意識する。



★何かを主張する時は一貫して偏ったストーリーで錯覚を作り(魅力や説得力が増す)、自分の人生の選択をする時は正しい判断にこだわる。275


→これも面接で使えそう。自分がよく見えるストーリーを一貫して面接官に伝える。



★人に好かれていることでもたらされる錯覚は資産である。例えば好かれているだけでその人の作品の評価が上がる。嫌いな人の作品はいいとは思えないように。297


→人の目を気にしないで、自分らしく生きるべきという考えもあると思う。しかし私は、多少自分を作っても好かれる人になるべきだと考える。「人に好かれている」ことがもたらしてくれるメリットは想像以上に大きいと思うからだ。



★錯覚資産の大きさ

ハロー効果の強さで×思い浮かびやすさ×思い浮かべる人の人数×思い浮かべる人の質



★上司に好かれていなくても結果を出せばいいという考えは甘い。300




〜自分なりのまとめ〜


社会人の成功は、実力ではない。「実力がある」ように見せて、そのことがもたらす成長機会を通して実力も付けていくのだ。「1つのよいところが、他の部分も良く見せる」ハロー効果を意識して、いかに自分が優れていると相手に錯覚させるかを考える。マイナスのハロー効果にも気をつける。

そして結局は、『信用』させることと『好かれる』ことが重要。