10冊目『ロジカル・シンキング』
照田華子/岡田恵子
ロジカルシンキングを身につけるために読んだ本。正直難しかったが、言いたいことは掴めたと思う。あとは実践して身につけたい。
重要だと思った箇所をまとめた。これを読んで内容を知って、最後にあるまとめを読んで内容を理解してもらえたらと。
〜特に学べた点〜
そもそもロジカルコミュニケーションとは?
…論理的なメッセージを伝えることによって相手を説得して、自分の思うような反応を相手から引き出すこと。2
コミュニーケーション
…メッセージのキャッチボールをすること。13
【メッセージの3要素】
①答えるべき課題、テーマが明確
②課題やテーマに必要な要素を満たした答えがある
③相手に期待する反応がある
【コミュニーケーションの前にする2つのこと】
1)課題を確認する
まず、自分が相手に答えるべき課題は何か確認する。
2)相手に期待する反応を確認する
コミュ二ケーションを通して相手にどんな反応をしてほしいか確認する。目的を持つ。
1.2を確認してからはじめて答えを考える。
相手にメッセージを伝える時は、最初に1.2を言う
課題の答えの要素
…結論、根拠、方法 23
【結論の注意】
①自分の言いたいことの要約ではない
⇨課題の答えを要約する。
②「状況によっては」「場合によっては」を使わない
⇨具体的な状況と場合を明示する。28
【根拠の注意】
①「Aが必要だ、何故らならAがないからだ」は根拠にならない
⇨その現象を引き起こしている数ある原因の中から、何故それを選んだのかを説明する。30
②客観的判断か事実かを聞き手が分かるようにする
⇨判断なら「なぜ・どうして」思ったかを示し、事実なら「具体的な現象」を示す。31
③前提を確認する
⇨判断の軸を示し、共通事項とする。34
【方法の注意】
①他社や10年前でも通用しないものにする
②修飾語では物事は具体的にならない
⇨具体的に方法を書ける・話せることが、具体的に問題を解けているということ。36
★分かりにくいコミュニーケーションの共通点
1)重複、漏れ、ずれ
2)話の飛び
【重複・漏れ・ずれをなくす技術MECE】
MECEとは…ある事柄を重なりと漏れのない部分の集合と捉えること
○MECEの分け方の例
・3c/4c
…顧客・市場、競合、自社、チャネル
・4P
…ターゲットとする顧客にどんな特性の商品をどのような価格でどのようなチャネルを使ってどのような訴求方法で届けるか。
・流れ、ステップ
…どんな価値を届けるか「価値の選択」、その価値を実際の商品やサービスという形で届ける「価値の創造」、顧客の元に届け具現化してもらう「価値の伝達」
・効率/効果、質/量
・事実/判断
○グルーピング
結論のための手持ちのネタを洗い出し、情報を整理⇨グループにタイトルをつける⇨漏れ、重なり、ずれがないことを確認
【話の飛びをなくす技術】
1)so what?/why so?
ABCという情報をso what ?したものがX
⇨Xをwhy so? したものがABC
so what…1つもしくは複数の要素全体から言えることを、課題に照らして抽出すること。
why so …なぜそのようなことが言えるのか
※日頃から「要するにここから何が言えるだろう」「要するに、この話で大事なことは何だろう」と考える癖をつける。
※so what したらwhy soで確かめる習慣をつける。
2種類のso what/so why
①観察
同じ種類の情報の中から要点を抽出
②洞察
ある状況を示す複数のデータからルールや法則性を導き出して応用。ある情報からそれとは種類の違う情報を引き出す。
★以上を踏まえて論理を作る
【論理の基本構造】
1)結論が課題の答えになってる
2)縦方向に結論を頂点としてso what?/why so?の関係が成り立つ
3)横方向に同一階層の複数の要素がMECEになってる
【論理パターン】
1)並列型(事実や判断内容)
…上記で説明したやり方
2)解説型
…so what / why so の根拠の分け方が「事実」⇨「判断基準」⇨「判断内容」
〜まとめ〜
コミュニーケーションには、課題・答え・相手に期待する反応が必要。相手に期待する反応は目的であり、何の課題でどんな目的を果たすためにコミュニーケーションを取るのか考える。
そして課題の目的を達成する答えを示すために、漏れ・重複・ずれ・飛びのないコミュニーケーションをする。
そのためにMECE技術と、so what / so why 技術を使い論理的に文を組み立てる。
これらの技術は実際に使うことで出来るようになる。
読んでみて一番重要なことは、課題と目的を確認し、目的を達成するためのコミュニーケーションをすることだと思った。
9冊目『世界一やさしい問題解決の授業』
渡辺健介
ロジカルシンキングをつけるための第一歩として読んだ本。中高生向けに書かれていて入門として分かりやすかった。しかし少し物足りなさはある。
〜特に学べた点〜
★どんなに大きくて複雑に見える問題でも、いくつかの小さな問題に分解すれば解ける。2
★まるでテレビの消音ボタンをおしたように。70
→本の中にあった静かになったことを表現したこの文。自分も使おうと思った(笑)
★1つの大きな夢を成し遂げるには、長期的な目標と短期的な目標を同時に立てる。74
→短期的で小さな目標をどんどん達成していけば大きな目標も達成できる。結局は目標を分解することが大切。普段から意識して無意識で出来るようになりたい。
★目標を立てる時は、「何を」「いくらのものを」「いつまでに」「どうやって」と細かく決める。
→これも今の自分は出来てないから普段の生活の中でも意識したい。
★目標が具体的であればあるほど解決策も効果的で実現可能性が高いものが出てくる。78
★帰納法…結論と根拠を並べる。根拠は同じレベルだから順番は関係ない。欠けても増えても変わらない。88
例)
結論〉中学校は楽しい
根拠〉授業は楽しい・部活は楽しい・休み時間は楽しい
演繹法…2つの前提から結論を導き出す。2つの前提を組み合わせると結論が出る。どちらかが欠けると前提は出ない。89
例)
前提〉魚は泳ぎが得意だ
前提〉マグロは魚だ
結論〉マグロは魚であるから泳ぎが得意だ
★意思決定ツール
《良い点、悪い点リスト》
①選択肢を洗い出す
②各選択肢について、良い点と悪い点を書き出す
③書き出した各項目について評価する
▷良い点は+、悪い点は−で3段階評価
▶︎+++すごく良い
++まあまあ
+良い点だがあまり重要ではない
−−−すごくわるい
−−やや悪い
−悪い点だがあまり重要ではない
④③を比較して最も魅力的な選択肢を選ぶ
《評価軸×評価リスト》
①選択肢を洗い出す
②評価軸を書き出す
▷欠かせないもの、あった方がいいものなどなるべく出す
③高中低で評価軸の重要度を決める
④③で選んだ評価軸の順に各選択肢を比較
⑤重要度が高い選択肢に着目して評価し決定
★問題解決能力は実行することで身につく。日常生活の中でも「どうしてそう思うか」「何が問題なのか」「原因はどこにあるのか」「どうすれば解決できるか」を考える。115
→普段から考えるクセをつける。
〜自分なりのまとめ〜
何かを達成したい時は、逆算したり細かく分析・検証をするなど、頭を使って計画を立てなければならない。
8冊目『嫌われる勇気』
岸見一郎
古賀史健
具体的なノウハウというよりは、心のありようが書かれた本。
〜自分なりのまとめ〜
私たちは、自分に与えられているものをうまく使い「いま、ここ」を生きること。そして、自分の主観で他者に貢献することで幸せになれる。
世の中の悩みは全て対人関係だが、他者は自分の期待を応えるために生きているわけではない。課題を分離する。
〜特に学べた点〜
★大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか。44
★不幸自慢…不幸であることで特別であろうとし、不幸であることで人の上に立とうとすること。自らの不幸を武器に、相手を心配させて支配すること。89
→不幸も実は自慢になることが驚きであった。自分も不幸な話をする時があるが、心配されたいと思っていたのかもしれない。
★他者の幸せを祝えないのは、競争関係の中にいて自分が負けたと捉えてしまうから。人々は自分の仲間だと実感できれば世界の見え方は変わる。99
→他者の成功を祝えない自分が嫌になる時がある。人々は自分の仲間だということを常に意識したい。
★仕事の対人関係は最もハードルが低い。成果という分かりやすい目標があるから少しくらい気が合わなくても協力できる。就業時間が終わったり転職すれば他人に戻れる。112
→就職した際の職場の対人関係が不安であったが、このことを念頭に置きたい。そして同じ理念に向かって協力できる職場に就職したい。
★相手が幸せそうにしていたらその姿を素直に祝福できることが愛。116
★この人といる時はとても自由に振る舞えると思えた時に愛を実感できる。116
★自分は他者の期待を満たすために生きているのではないし、他者も自分の期待を満たすために生きているのではない。136
★私はこの人に何を与えられるかを考えるのが共同体へのコミット。そうすることで自らの居場所を得られる。188
★対人関係で困った時は、より大きな共同体の声を聞く。193
→自分が小学生の時に仲間はずれにされた時は、友達関係が世界の全てだったように感じる。世界はもっと広いって今なら分かる。同じようなことで悩んでいる人に伝えたい。
★自らの主観によって他者に貢献できてると思えることで、自らの価値を実感できる。206
★私たちは何が与えられているかは変えられないが、与えられたものをどう使うかについては自分の力で変えることができる。228
★幸福とは貢献感。253
★過去に何があったかは、「いま、ここ」には何も関係ないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」では関係ない。271
⇨「いま、ここ」を真剣に生きる。274
7冊目『メモの魔力』
『メモの魔力』前田祐二
もっと早く読みたかった。就活が本格化する前に読めて心から良かった。
〜特に学べた点〜
★第二の脳であるメモを使って、第一の脳である自分の脳のキャパを広げる。24
★新しい価値や付加価値を意識してメモを取る。25
→頭を使ってメモを取る。
★最初は聞いたことは全て書き取るくらいの熱意でメモを取る。29
★量が質を生むのは、全てにおける心理。30
★紙にメモしながら敬意を払って相手の話を聞くことで、傾聴力が上がりより深い話を聞き出せる。31
→話を聞いてます!って姿勢を見せるのは対話で大切だよね
★メモをする時は言語化をする。例えば、「やばい」なら何がやばいか。「すごい」ならどうすごいか。36
→「やばい」や「すごい」で終わらせる人は自分も含めて多いと思うから、whyをつける癖で差別化したい
★前田さん流メモの取り方
…ノートは見開きで使う(左に事実、右に発想)43
事実からアイディアをどんどん出していく。
①具体情報を受け取り
②具体情報から気づきや背景などの要素を取り出し
③その要素からアイディアを作り出す84
→事実に考えを加えて、その考えをどう使うかさらに考える
★何かを一言で表すには相当な抽象化能力が必要。87
→だらだら長く書けばいいわけではない。要約力。
★具体をシンプルにまとめる思考が抽象化。88
★本やテレビなどのコンテンツに触れる時に、メモを取り抽象化(汎用性の高さを意識)するくせをつける。89
★今もし僕が編集者で、「後半年の間に10万部の本を出さないとくびだ!」と言われたとしたら、世の中のヒット事例を片っ端から抽象化し、本を売るためのアイデアに転用する。93
→叶えたい目標がある時このやり方は使えそう。
★言語化の訓練…自分の意識を言葉にする。〇〇が面白かった。例えば、それは〇〇だったからだと思う。100
→「なぜ?」と問うていく
★レトリックの天才秋元さんの技法…今までにない言葉の組み合わせ。例えば、永遠は短い。
⇨レトリックにこだわった言葉をぶつければ、聞き手の心に言葉が深く入り込む。相反する言葉の組み合わせはその一例。102
→エントリーシートで使えると思った
★離れて自分を客観視する離見のユニークな方法…毎日決めた枚数の写真を撮って、自分が撮るものの傾向を知る。112
★夢中になれるもの、熱中できるものがある人はこれからの時代とても強い。121
★人生を振り返ってもやりたいことが見つからない場合、1つでも多くの新しい経験をして新たな選択肢に触れることが重要。126
→経験したものしか好きにならない
★自己分析で大切なのは、「自分を知る」「自分の意識を言語化する」強い意志を持つこと。127
→なんとなくではなく自己分析をする意味を考える
★自己分析のフォーマットを簡単にまとめると①自分の意識を具体化
②whyを追求して抽象化131
★「なぜ流れ星を見た瞬間に願いを唱えると夢が叶うのか?」考えたことがあるか。147
→私は流れ星に願いを唱えると夢が叶うというのは、ただのおまじないだと思っていた。しかし、前田さんの考える願いが叶う理由は非常に納得したし面白いと思った。
★言霊の力はすごいからネガティブな事をなるべく言わないようにする。150
★モチベーションはトップダウンとボトムアップの2種類。自分がどっちか把握しつつ状況によって変える。158
★絶対に叶いたい夢を決めたら、確実に叶えるために取るべき行動の細分化を行う。そこで生まれた細かいタスクをスケジュールに組み込む。160
★やるべきことが具体化していないから夢が叶わない。160
★夢、ゴール設定で注意すべきこと165
・具体的である
・測定可能である
・時間の制約がある
★ストーリーを語って応援団を増やす。166
ポイントは3つ
①(何を言いたいか始めに言って)具体的に話すこと
②重要なことを言う前に間を作る
③なるべく双方向で
★自己分析はなるべく中学生より前の時代を厚めに書く。173
★まずはひたすらメモを取ることから始める。180
★持っているだけで嬉しくなるメモ帳やノートを買う。185
★間違えてもいいと軽い気持ちでメモをする。186
★人生は時間をどう使ったかの結果。195
〜自分なりのまとめ〜
自己分析で自分が何をしたいかを明確にすること、whyを追求すること、メモを取る習慣は人生を変える。
6冊目『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』
ふろむだ
タイトル通りの内容。人間社会は錯覚の中に成り立っていることを、具体的な研究例と共に教えてくれる。キーワードはハロー効果。
〜特に学べた点〜
★採用面接では、資格よりも身だしなみが大きな影響を与えていた。しかし面接官は外観の影響はないと思っていた。面接官は外見で採用したと思っていなかったが、無意識に外見で採用したのだ。3
→自分は就活生なのだが、面接ではいかに身だしなみを整えて姿勢を良くして「出来そう」と思われるかを意識したい。
★錯覚させる人は、実力がある人よりも仕事を任されて良い教育を受けるため、成長して実力がある人を抜くようになる。成長機会が増え続けることで、実力タイプと錯覚力タイプの差はどんどん広がる。23
→実力は目に見えない。実力があると思われる▷仕事の機会を得る▷成長して実力がつく▷さらに実力があると思われる…のループを作る。
★成功が次の成功をどんどん生む。70
★社会人の成功・失敗の要因…運3/1錯覚資産3/1実力3/1。72
★数字は瞬時にハロー効果(1つのプラス要因が他もプラスに思わせる。その逆もある。)を生じさせる。だから具体的な数値が出せそうな案件を積極的に引き受けてハロー効果を作る。93
★人脈は知り合いを増やすだけではなく、知り合いにハロー効果を見せることも必要。97
★成功者の成功法の研究は多少やった方がいいが、やりすぎると成功確率が下がる。成功者は自分の成功法が正しいフリをした方が得だからだ。人生は運ゲーだからサイコロを振る回数、つまり挑戦の回数を増やした方がいい(らしい)。101
→本を出版する成功者は、お金儲けかノウハウを世の中に伝えるためだと思っていた。しかし、「本を出版している」という事実がもたらすハロー効果のために出版している可能性もあることを知った。
★自分がどういうポジションなら力を発揮できるかの具体的なイメージを相手にインプットする。220
→これは面接で使えると思う。面接担当者に自分が御社で活躍しているシーンをイメージさせることを意識する。
★最近連絡をとってない友人とご飯に行ったり勉強会に参加するなどして、誰かに自分を思い出してもらう機会を増やす。222
→戦略的に友好関係を作るようだが、人生において必要なことだと思う。
★退社後や休日に1人でスキルアップするより、良いポジション、上司、同僚、業務課題に恵まれた方が効率よくスキルアップできる。つまりスキルアップしやすい環境を手に入れることが重要。224
★成功の主要の要因は運であり、サイコロを振る回数を増やさないことには成功確率はなかなか上がらない。230
→とにかく行動しろ!ということ。
★高学歴の人は成功確率が高い。それは彼らが単に優秀なのではなく高学歴というハロー効果があるから。231
★ブランド企業で働いていた肩書きは強力な錯覚資産になる。人は無意識のうちに肩書きで判断している。236
★人は無意識で自分にない能力を下げてしまう。例えば
自分:Xという能力がない
現実:Xという能力には価値がある
⇩
自分:Xという能力がない
現実:Xという能力には価値がない
と思い込んでしまう。
理想は
自分:Xという能力がない
⇩習得
自分:Xという能力がある
自分がXという能力を習得できない場合は、他人の力を借りればよい。
自分:Xという能力がない
⇩
自分:他人のXという能力を利用できる
くれぐれも美しい、強い、健康、豊か、賢いなどの現実世界のプラスの価値を自分の脳内で否定しないこと。256
→自分にないものを妬んで、ないことを無意識に正当化してしまうのが脳。ないことを正当化するのではなく、得ようとすることを意識する。
★何かを主張する時は一貫して偏ったストーリーで錯覚を作り(魅力や説得力が増す)、自分の人生の選択をする時は正しい判断にこだわる。275
→これも面接で使えそう。自分がよく見えるストーリーを一貫して面接官に伝える。
★人に好かれていることでもたらされる錯覚は資産である。例えば好かれているだけでその人の作品の評価が上がる。嫌いな人の作品はいいとは思えないように。297
→人の目を気にしないで、自分らしく生きるべきという考えもあると思う。しかし私は、多少自分を作っても好かれる人になるべきだと考える。「人に好かれている」ことがもたらしてくれるメリットは想像以上に大きいと思うからだ。
★錯覚資産の大きさ
ハロー効果の強さで×思い浮かびやすさ×思い浮かべる人の人数×思い浮かべる人の質
★上司に好かれていなくても結果を出せばいいという考えは甘い。300
〜自分なりのまとめ〜
社会人の成功は、実力ではない。「実力がある」ように見せて、そのことがもたらす成長機会を通して実力も付けていくのだ。「1つのよいところが、他の部分も良く見せる」ハロー効果を意識して、いかに自分が優れていると相手に錯覚させるかを考える。マイナスのハロー効果にも気をつける。
そして結局は、『信用』させることと『好かれる』ことが重要。
5冊目『人生ドラクエ化マニュアル』
『人生ドラクエ化マニュアル』
JUNZO
元エニックスの社員だったJUNZOさんが、ゲームには三大要素(目的・敵・ルール)があることに気づいた。そしてそれを人生に当てはめたら人生がゲーム化出来た。というお話。
※人生での
目的…達成したいこと
敵…目的を邪魔する人・こと
ルール…一部例を出すと、死・コマンドが無限(ドラクエでは「道具」「話す」など制限あり)・出身国や容姿を選べない など
ゲームに馴染みがあった人、特にドラゴンクエストが好きでよくやっていた人の方がしっかりくると感じた。むしろドラゴンクエストをやっていた人向けな気もする。しかしドラクエの知識がいるのは主に説明の部分であり、ノウハウは知れるから誰が読んでも勉強になると思う。
そして個人的にエニックスの社員だったことで、納得感が増している気がする。
〜特に学べた点〜
★ゲームは闘いが楽しいものだが、闘いは人生で苦しいものとされる。しかし人生の闘い全てが楽しいものになれば、人生全体が楽しくなる。これが人生をゲーム化するということ。39
→人生はゲームと捉えるだけで、気持ちが楽になりそうだ。
★人生のゲームの目的に「自分自身がワクワクする、ロマンを感じる、実現したくてたまらない夢」を設定すれば人生はゲーム化する。55
→理想。実際はどんなことでも目的を設定すればゲームになる。難易度は違うが。
★ゲーム目的から自問自答を繰り返し、最初の一歩目を具体化できればゲーム目的に近づいていく。63
→目的を達成するためにどうすればいい?を繰り返していく。いわば逆算して出来ることから踏み出す。
★現実世界で目的達成を邪魔する敵(敵はいないとゲームはつまらない)に出会ったらドラクエのモンスターに置き換えて闘いを楽しむ。82
→出来るようになりたい。こいつはスライムだ!的な。
★ゴールまでの道筋を小分けして、ラスボス中ボス小ボス雑魚キャラとする。104
→どんどん自分も敵も強くなっていく。まさにドラクエ。
★目的達成を邪魔する人・ものを敵と捉えて、その闘いを楽しむ。敵との闘いはラスボス、中ボスといったように段階を踏む。121
→障害にあたる度にクリアしていく。
★人生のゲームにおけるルールは、目的を自由に設定できる。目的を気軽に変更できる。というものがある。126
★敵に負けても経験値が増えるからどんどん闘う。試す。135
→チャレンジしまくって成長しまくる。
★やりたいことをやるためにこそ人生がある。139
★人生のゲームでは、ゲームの「呪文」「逃げる」などの決まったコマンドとは違って、いくらでもコマンドを使うことができる。つまり人間には「コマンドを作る」という最強のコマンドがあるのだ。だから選択肢を増やしてどんどん挑戦することができる。147
★自分の好みの見分け方…出会った時にワクワクするか。
得意不得意の見分け方…やってみる。
人生における闘いの原則…得意の分野で闘う。154
★ゲームオーバー(死)は今日という日を思いっきり楽しむために設定されている。169
→少し脱線するが、人は何故死ぬのかが分かった気がした。私は、人は死がなければ挑戦も成長もしなくなる。いわゆる「締め切り効果」がなくなるのだ。しかし人は終わりがあることで、一度きりの人生を悔いなく生きようと思える。そのために死があると考えた。
★人生のゲームもマイルール(信念) を作るといっそう楽しくなる。例えば、ピカソは刺激のないこととみんながやることはやらないというマイルールを設定していた。177
〜まとめ〜
★人生にゲームの三大要素、目的・敵・ルールを投入すればゲーム化できる。敵とルールは目的を決めれば自動的に決まるから、まずは目的を決める。206
★ワクワクする目的を設定し、世のルールとマイルールを活かしながら、目的・夢の実現を邪魔する敵との闘いと、今この瞬間を思いっきり楽しめば人生はゲーム化する。209
〜感想〜
人生をゲームのように捉えるというのは、少し無責任なように感じていた。しかしそれは人生を精一杯生きる助けになる能力だと分かった。目的を決めて人生のゲームをスタートさせる。それだけで毎日を楽しいものにできる。そして肝心なのは目的達成ではなく目的達成を「目指すこと」。毎日を楽しんでゴールを目指せば、いつゲームオーバーになっても後悔はない。人生というものを堅く捉えすぎずに、ゲームといった遊び心あるものと捉える発想はおもしろいと感じた。
4冊目『ゼロ』
『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』
堀江 貴文
〜感想〜
いい意味でホリエモンさんも普通の人だと感じた。しかし、ホリエモンさんは才能ではなく努力の人らしいが、ホリエモンさんのような考え方を持てる時点でそれは才能だと思う。この本を通してホリエモンさんの考え方とその根拠を学べたことは大きい。
〜特に学べた点〜
★何事も得意、不得意の先入観で物事を判断せず、目の前の作業にハマってしまえばいい。77
→ハマるためには能動的にやらなければならない。
★仕事でも人生でもキョドってしまうのは経験の問題。94
→自ら一歩踏み出してまずは経験を増やす。
★すべてはノリの良さから始まる。102
→チャンスに飛びつく力。面白そうと思ったらやってみる。
★人生で最も長い仕事の時間を我慢の時間にしてしまうのは間違っている。119
★お金(給料)はもらうものではなく稼ぐもの。稼ぐために自分は時間以外に何を提供できるか真剣に考える。121
→お給料は仕事をした時間ではなく仕事をして生み出した価値や成果に払われるという考え。お金をもらっているのだから、価値を提供できるように能動的に働くことを意識したい。
★やりがいは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」もの。123
仮説を立てて実践し、試行錯誤を繰り返す。そんな能動的なプロセスで与えられた仕事は作り出す仕事に変わる。126
→ただ言われた仕事をやるのではなく、自分で考えてやることがやりがいになる。
★人は没頭することが出来た時、その対象が好きになる。例えば、営業に没頭したから仕事が好きになる。仕事が嫌いだと思っている人はただの経験不足。128
没頭する方法…自分でルールを作る
ルール作りのポイント…今日1日でギリギリ達成できる目標を掲げて、その日全力で取り組む。例えば受験の場合、合格という将来の大目標を意識するのではなく「1日単語帳2ページ」というような、今日の目標達成だけを考える。遠くを見すぎず今日1日または目の前の1時間に全力になる。131
→私には没頭したものを好きになるという考え方はなかったから新鮮だった。まずは目の前のことに全力で取り組んだ経験を得ることが好きになる第一歩かもしれない。
★何事もできる!という前提に立ってそこからできる理由を考えていく。135
→「できっこない」って言い訳しない。
★これからの時代は自らの信用に投資することが求められる。147
→信用は本当に大切だと思う。仕事は信用されている人に回ってくる。仕事が回って来なければ成長ができない。そしてマイナンバーなどで管理されている今は、個人の信用も情報として出らようになるのではないか。信用ポイントが高ければ割引!とかそういう時代が来ないとも言えない。
★小さな成功体験を積み重ねて自信をつくる。まずは自信というイチを作る。148
→成功体験の積み重ね大切!自信大切!
★親との関係は会社や組織との関係につながる。親から自立しないと会社や組織からも自立できない。166
→社会人になったら自分の暮らしは親から完全に自立したい。
★互いの能力を補完し、1人では実現できない夢をみんなで叶える他者を仲間と呼ぶ。176
★飽きっぽさの財産…1つの専門に縛られず、より多くの人と出会いより多くの知見を広めることが出来る。215
→飽きっぽいは惚れっぽいとのこと。
★情報を得ることは未来を見ること。だから情報弱者と情報強者の間では未来を見る力に大きな差が生まれる。220
→急速に変化する時代に置いていかれない、むしろ先駆けるために日頃から情報入手を行うことが必要なのではないか。
★仕事もお金も喜びも、独り占めしたところで心は満たされない。みんなとシェアすることで本当の幸せを実感できる。223
★全ての羨望は向上心に転換可能。227
→自分はコンプレックス多いし羨ましいと思うことも多いが、その対象は自分が欲しいと思っているもの。その気持ちを向上心に変えてむしろ生かしたい。